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みんなの日本語 初級 第3課 まとめ

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くまてつ@日本語教師です。

第2課では、次のような日本語を勉強しました。

これは辞書です。
この本はわたしのです。
それはミラーさんの本ですか
あれはだれのかばんですか
ミラーさんのです

これだけ言えると結構会話できるようになります。学んだ日本語は授業でもどんどん使って生徒が慣れるようにしていきたいです。

第3課でも引き続き「名詞文」について勉強します。名詞文とは述語が名詞の文のことです。

毎回、今なにを勉強しているのかを明らかにすることで、動詞文や形容詞文を学ぶときに、文の構成の違いや時制の変化の違いなど混乱を避けることができます。

では、第3課で勉強する内容を概観していきましょう。

「ここ・そこ・あちら」の使い方

「こそあど」シリーズの場所編を勉強します。

第2課で勉強したとおり「こそあ」は距離感を示す言葉です。

日本語 中国語 距離感
近い(話し手側)
近い(聞き手側)
遠い

ですから、話し手の手元にペンがあれば「このペン」

聞き手の手元にペンがあれば「そのペン」

二人から遠ければ「あのペン」という言い方になります。

この「こそあ」ですが、場所を示すときにも使えます。しかしパターンが2種類ありますので注意してください。

パターン1:話し手と聞き手はそれぞれ別の場所にいると思っている場合

日本語 中国語 距離感
ここ 这里 話し手に近い場所(离说话人近的地方)
そこ 那里 聞き手に近い場所(离听话人近的地方)
あそこ 那里 どちらからも遠い場所(离说话人和听话人都远的地方)

パターン1の場合、話し手と聞き手の間に距離の感覚があります。

自分の場所と相手の場所を区別しているわけです。例えば次のような場面で「ここ」「そこ」を使い分けます。

場面:座席を探している。

先生
すいません、そこの席、あいていますか?

ここですか?すいません。あいていません。

リン
先生
そうですか。
でも、あそこならあいていますよ。(遠くを指さす)
リン

この場合、二人は自分と相手の場所を違う場所として認識しています。

しかし、二人が一緒に席に座っているとしたらどうでしょうか?その場合、二人とも同じ場所に座っているという感覚になりますね。

これがパターン2です。

パターン2:話し手と聞き手が同じ場所にいると思っている場合(说话人把听话人视为与自己处在同一场所...)

日本語 中国語 距離感
ここ 这里 話し手と聞き手がいる場所(两者所在的地方)
そこ 那里 二人から少し遠い場所(离两者所在的场所稍远的场所)
あそこ 那里 二人から結構遠い場所(离两者所在的场所更远的场所)

パターン2の場合、二人は同じ場所にいると思っているわけです。

ですから、二人から少し遠い場所は「そこ」、結構離れているところは「あそこ」となります。

当然二人がいる場所は同じ場所で「ここ」となるわけです。

先生とトンちゃんが一緒にレストランでリンさんを待っているところを想像してみてください。

先生
トンちゃん、リンさん。遅いね。場所を間違えたかなぁ?

トン
先生、あそこ、あそこ!リンさんが来たよ!

先生
え、どこどこ

トン
もうそこまで来ているよ。あ!リンちゃ~ん。こっちこっち。ここだよ。

すいません。遅れてしまいました。
リン

この場面で、トンちゃんと先生は同じ場所にいるという気持ちなので、自分たちがいる場所を「ここ」そして、リンちゃんが遠くにいるときには「あそこ」そしてリンちゃんが近くまできたら「そこ」と使い分けたわけです。

名詞文で「主語(主題)≠ 述語」ではない文型

名詞文で人やモノが存在する場所を示すことができる。

まずは例文を・・・

お手洗いはあそこです。
電話は2階ですです。
山田さんは事務所です。

それぞれ「お手洗い」「電話」「山田さん」がどこにあるか?もしくはいるか?を示す文です。

第10課で「います・あります」を勉強しますが、それまでは名詞文で存在場所を示します。

興味深いのは、この場所を示す名詞文の場合、今までのように「主題(主語)= 述語」の関係が成り立ちません。

お手洗い ≠ あそこ
電話 ≠ 2階
山田さん ≠ 事務所

それで、これらの文型は主語(主題)で示した名詞が、述語部分で指定した場所に存在しているということを示すとなります。

英語のbe動詞に同様の用法がありますが、中国語の「是」にはその意味がありません。

中国語の場合はこうなります。

洗手间在那边
电话在二楼
山田先生在办公室

中国語で誰かもしくは何かがある場所を指定する場合は「在」という動詞を使います。

ここが日本語と違っていますので注意してください。

「お」をつけると丁寧になる?

お国、お酒、おビール?

相手に関係する名詞の前に「お」をつけると丁寧になるということをここで勉強します。

ルールは比較的簡単で外来語には使わないということです。

ですから・・・

お国・お里・お宿・お米・お酒などは問題ない。

でも・・・

おビール・おホテルなどになると、意味はわかるけどおかしい。

さらに・・・

おカー(お車)などになると全く意味すらわからなくなります。

でもある独特の場所では「おビール、いかがですか?」なんて言われることもありますので難しいですね。

くまてつでした。

  • この記事を書いた人

くまてつ先生

中日・英日翻訳者。中国語母語者にマンツーマンで日本語を教えています。教えた生徒はすでに40人以上。ほとんどが日本へ留学しています。また日本語教師向けのセミナーを毎月2回開催しています。

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