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みんなの日本語 初級 第23課 まとめ その2

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くまてつ@日本語教師です。

先回に引き続いて「とき、〜」を使う文型を確認していきます。

その1では動詞の場合は確認しましたが、その2では「イ形容詞」「ナ形容詞」「名詞」を使う場合を確認します。動詞の場合ほど難しくはないので安心してください。

後の文の行動を取る際の状況を説明する方法

「イ形容詞+とき、〜」の用法に関して

定義を書くと難しく感じるのですが、例文を読めばすぐわかります。

  1. 寒いとき、熱いコーヒーを飲みます。
  2. 悲しいとき、大きな声で泣くといい。
  3. 小さいとき、大きなケーキを1人で食べるのが夢だった。

このように「イ形容詞」に直接「とき、」を接続して、状況を説明することができます。

後ろの文の述語にてテンス(時制)を示すことができます。

例文1の場合、述語は「飲みます」ですので「習慣」を示しています。また例文3の述語は「夢だった」で過去形です。以前の自分の夢を説明しているわけです。

例文3は要注意です。こちらの例文を確認してください。

小さいとき、大きなケーキを1人で食べるのが夢だった。
小さかったとき、大きなケーキを食べるのが夢だった。

実は、イ形容詞の部分のテンス(時制)を、述語のテンス(時制)に合わせることができます。しかし、初級第23課ではこの用法を取り上げていませんのでご注意ください。

「ナ形容詞+なとき、〜」の用法に関して

  1. 暇なとき、映画を見ます。
  2. 彼女は元気なとき、いつも海で泳いでいました。

意味はイ形容詞の時とまったくおなじです。形容詞の種類が違うだけです。

この場合も後ろの文のテンス(時制)が全体の時制に影響を与えます。

当然、こういったいい方もあり得ます。

彼女は元気だったとき、いつも海で泳いでいました。

「元気な」の部分を「元気だった」と言い換えることが可能です。しかしこう言うと「今は元気ではない」という事実を暗に強調しているようになります。また初級第23課では取り上げない用法です。

「名詞+のとき、〜」の用法に関して

  1. 妻が病気のとき、会社を休みます。
  2. 妻が病気のとき、会社を休みました。
  3. 子どものとき、よく海で泳ぎました。
  4. 子どもだったとき、よく海で泳ぎました。

名詞を使う場合にも例文3と例文4の比較にてわかるとおり、「子ども」を「子どもだった」と言い換えることが可能です。しかし初級レベルでは扱わない方が良いでしょう。

また例文3と4を次のように言うと不自然になります。

不自然)子どものときに、よく海で泳ぎました。
不自然)子どもだったときに、よく海で泳ぎました。

なぜなら「ときに、〜」と来るばあい、後半の文の行動は1回限りのものとなるのが自然だからです。

ですから次のように言えば大丈夫です。

自然)子どものときに、ハワイで泳いだことがある。
自然)子どもだったときに、ハワイへ行きました。

助詞の使い方ひとつで意味を変化しますので、言葉使いには注意したいです。

「V辞書形+と、〜」の用法

何かの行動を起こすと、かならず生じることを説明する方法

まずは例文で考えましょう。

このボタンを押すと、お釣りがでます。

「ボタンを押す」すると「お釣りがでる」という状態を説明しています。

ほかの例としては「スイッチを押す」「電気がつく」。「カップラーメンを食べる」「おなかを壊す」。などもあげれます。

カップラーメンを食べると、おなかを壊します。

自分にとって真実であれば、この文型を使って因果関係を示すことができます。

「V辞書形+と、〜があります」の文型

道を尋ねたり、説明したりする際に便利な文型です。

右に曲がると、郵便局があります。
まっすぐ行くと、公園があります。

行く、曲がる、登る、降りるなど移動に関係する動作を行うと、到着する場所や見つけることができる建物などを説明する方法ですね。

地図などを準備して、生徒と一緒に練習して、すらすらと言えるようにしましょう。

通過する場所を示す助詞の「を」の用法

「散歩します」「渡ります」「歩きます」などの動詞と一緒に使うが注意が必要。

教科書では「散歩します」「渡ります」「歩きます」と一緒に使うと書いてあります。

しかしよく確認すると、それらの動詞を使い、「通過する場所」を示すなら「を」を用いるとあります。

例文で確認しましょう。

公園を散歩します。
川を渡ります。

どちらも自然な日本語ですね。

しかし「を」を「で」に変えるとどうでしょうか?

  1. 公園で散歩します。
  2. 川で渡ります。

例文1は自然ですが、例文2は不自然です。

なぜなら「渡る」という行為は「通過」するという概念しかありませんが、「散歩する」には「通過」する場合と「そこで行動」するという2つの意味があるからです。

見分け方は「公園」をどう見なしているかということです。

「公園」を通過する場所と見なしていれば「を」を選び、散歩する場所と見なしていれば「で」を選びます。

  1. 海で泳ぎます。
  2. 海を泳ぎます。
  3. 海を泳いで渡りました。

海を泳ぐ場所とみていれば「海で」となります。しかし通過する場所とみていれば「海を」となります。とはいえ助詞だけでは説明不足ですので述語を「泳いで渡る」とすればより意味が明確になりますね。

助詞の細かいルールを明確に伝え、使い分けができるように助けていきましょう。

くまてつでした。

  • この記事を書いた人

くまてつ先生

中日・英日翻訳者。中国語母語者にマンツーマンで日本語を教えています。教えた生徒はすでに40人以上。ほとんどが日本へ留学しています。また日本語教師向けのセミナーを毎月2回開催しています。

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