くまてつ@日本語教師です。
復習Bを使って第5課から第7課までの学習の理解を確認できます。
特に下記の項目に関して生徒の理解を確認しましょう
適切な助詞の選び方
助詞の種類が多すぎる? ここまでで10の助詞を学習。
日本語の助詞は面倒だという生徒もいます。
でも、実は使い方をマスターすればこれほど便利なものはありません。
例えば
[st-kaiwa7]あの・・・お手洗いは・・・・[/st-kaiwa7]
こんな風に言うだけで、聞き手は「お手洗いはどこですか」と尋ねているのかなと推測してくれます。
加えて、
[st-kaiwa7]ちょっと お手洗いへ・・・・[/st-kaiwa7]
この場合は、お手洗いへ行きたいんだねと察してくれます。
ですから助詞はとっても便利です。
ただルールになれていないので面倒くさく感じているだけです。それでここで基本的な助詞を全部復習しておきましょう。
すでに10個の助詞をすでにならいました。
助詞の一覧表
日本語 | 中国語 | 意味 |
---|---|---|
から | 从 | 時間・地点の起点・授受表現の起点* |
の | 的 | 前の名詞で後ろの名詞を説明する |
と | 和 跟 | 一緒に行動する |
を | – | 動詞の目的語 |
も | 也 | 係助詞、追加の感情 |
で | 用 在 | 手段(移動手段・道具・言語・行動する場所) |
へ | 到 | 移動の目的地 |
に | 在 | 日時・授受表現の起点・授受表現の終点 |
は | – | 係助詞 主語(主題) |
まで | 到 | 時間・地点の終点 |
*「から」の授受表現の起点ですが、動詞が「もらいます」などの主語が受け取る表現の場合は、起点の後に「に」もしくは「から」を使うことができます。
わたしは 先生から 辞書を もらいました。
わたしは 先生に 辞書を もらいました。
疑問詞の選び方と「なん」と「なに」の問題
すでに疑問詞もあらかた勉強しました。
ここでしっかり復習しておきましょう。
すでに学習した疑問詞のリスト
疑問詞 | 中国語 | 意味 |
---|---|---|
なに・なん | 什么 | 内容について尋ねる(名称を聞く) |
いつ | 什么时候 | 日時について尋ねる |
どこ | 哪里 | 場所について尋ねる |
だれ | 谁 | 人について尋ねる(名前を聞く) |
なぜ・なんで | 为什么 | 理由について尋ねる |
数量詞の前に「なん」をつけると数を尋ねる疑問詞となる
疑問詞 | 中国語 | 意味 |
---|---|---|
何個(なんこ) | 几个 | 個数を尋ねる |
何枚(なんまい) | 几张 | 枚数を尋ねる |
何階(なんかい) | 几楼 | 存在する階を尋ねる・階数を尋ねる |
何回(なんかい) | 几次 | 回数を尋ねる |
何時(なんじ) | 几点 | 時間を尋ねる(単位は時) |
何分(なんぷん) | 几分 | 時間を尋ねる(単位は分) |
何歳(なんさい) | 几岁 | 年齢を尋ねる |
中国語の「几」と日本語の「何」の使い方は同じですね。わかりやすいです。
スケジュールを確認したり言ったりできるか
予定表をみて、予定を説明することができる。また、過去にしたこと。今日すること。明日など将来にすることを時制に気をつけながら話せるかどうかを確認します。
特に生徒が中国語母語者の場合、動詞に時制の変化はほぼありません。文に「昨日」「今日」「明日」など時間を示唆する単語を入れれば、その時制となります。
それで、次のような誤用が生まれます。
昨日、学校に行きます。
生徒にしてみれば「昨日」と言っているのだから、過去に決まっているでしょとなるわけです。
もちろん意味はわかりますが、誤用ですので日本語は述語も時制変化することを教えましょう。
昨日、学校に行きました。
これですっきりします。
基本的な名詞文と動詞文の使い方
時制の変化と否定肯定の変化を理解しているかを確認しましょう。
名詞文の場合
名詞文 | 変化 | 例文 |
---|---|---|
非過去・肯定 | N+です。 | 雨です。 |
非過去・否定 | N+じゃありません。 | 雨じゃありません。 |
過去・肯定 | N+でした。 | 雨でした。 |
過去・否定 | N+じゃありませんでした。 | 雨じゃありませんでした。 |
動詞文の場合
動詞文 | 変化 | 例文 |
---|---|---|
非過去・肯定 | Vます形+ます。 | 飲みます。 |
非過去・否定 | Vます形+ません。 | 飲みません。 |
過去・肯定 | Vます形+ました。 | 飲みました。 |
過去・否定 | Vます形+ませんでした。 | 飲みませんでした。 |
文を構成する要素の順番に関して
日本語の文の基本的なルール
まず最初に「主語」がきます。そして最後に「述語」が来ます。
また、述語が動詞の場合、目的語は動詞の前に来ます。
名詞文の場合
わたしは 日本人です。(「主語」「述語」の順番)
動詞文の場合
わたしは 勉強を しました。(「主語」「述語(動詞文)」の順序)
わたしは 昨日 勉強を しました。
わたしは 昨日 学校で 勉強を しました。
わたしは 昨日 学校で 日本語の勉強を しました。
このように様々な格が追加されていっても、最初に主語を、そして最後に述語という形に変化はありません。
もちろん最初に主語を置かなくても助詞の働きで意味を理解できますが、みんなの日本語の初級レベルでは考えなくても良いと思います。
英語にしても中国語にしても、文法のルールは日本語とは違っています。それで生徒がこの語順をマスターできるまで頑張りましょう。
くまてつでした。